ガラスの種類

フロートガラス

ガラスを板状に成形する際、溶けた錫上にガラスを流し込み冷却する事により製造される板ガラス。
   

型板ガラス

ロールに彫られた型模様をガラスに転写し、ガラス表面に模様を施したり、不透明にしたもの。
   

網入りガラス

火災時に破損しても、金属の網がガラスの落下を防ぎ、割れたガラスに隙間ができないため火炎の侵入を抑える。「延焼の恐れのある部分」と「トップライト」など30分耐火の必要な部位に使用される。     
   

強化ガラス

板ガラスを加熱した後、急冷することでガラス表面に圧縮応力をつくり、強度を高め割れにくくしたもの。破損時には瞬時に全面破壊するという特性を持つが、小さな鈍角の破片のため接触しても大きな傷害となりにくい。破片が脱落しやすいという弱点がある。

倍強度ガラス

耐風圧強度と熱割れ強度を約2倍にしたガラス。耐風圧強度は強化ガラスに比べて小さいが、破損時にガラス全体が一気に破壊するようなことはない。厚さを変えずに強度を高めることができるので、設計風圧力の高いビルの高層部でも低層部と同じ厚みにすることができる。

合わせガラス

 
2枚以上のガラスを中間膜で接着し、一体化したもの。
● 脱落防止性→ガラスが破損しても、破片が落ちることはほとんどありません
● 耐貫通性能→人体がガラスに衝突してしまう事故が起きても、人体が貫通する事はありません。
● 紫外線カット性能→人体への有害な紫外線を99%以上カットします。
家具やカーテンなどの変色、褐色防止にも有効です。 
● 防犯性能→強靭な中間膜を使用することにより、容易に貫通できないようにすることができます。
● 遮音性能→遮音性能に優れた中間膜を使用することにより、遮音性能を高めることができます。
● デザイン性→装飾を施した中間膜を使用することにより、意匠性、採光性を考慮することができる。  

X線遮蔽ガラス

機器から発生する放射線が遮り、業務に関わる人の安全を確保する。原料に鉛やバリウムなど放射線を遮蔽する重元素を含む。
 

UVカットガラス

中間膜にUV吸収剤を用いた合わせガラス。ガラス成分にUVをカットする材料と熱線を吸収する材料を用いる方法もある。可視光域の透過率は一般の板ガラスと同等。車などで乗客日焼けを抑えることができるが、可視光でも褪色する性質を持つ材料の場合、褪色、変色を充分に防ぐことは難しい。

熱線吸収ガラス

熱線(赤外線)をより多く吸収するガラス。原料に銅、ニッケル、鉄などの金属を混合して製造する。銅を混合すると緑色、ニッケルを混合すると灰色、鉄を混合すると青色のガラスとなる。日射を30~40%程度吸収し、冷房効果を高めます。

熱線反射ガラス

ガラス表面に耐久性の高い金属酸化膜をコーティングし、熱線を反射させる効果を持ち、冷房負荷が軽減される。昼間の屋外からは鏡のように見え、屋内からは普通のガラスと同様に見えるハーフミラー効果がある。シルバー, ブルー,グリーン,ブロンズ系の色がある。

複層ガラス

2枚のガラスの間に空気層を設けたもの。ペアガラスともいう。断熱性を高め、結露を軽減させる。真ん中の空気層を気密化し真空にして断熱性を向上させた製品や防犯機能を高めた製品など様々な機能を備えた商品が各社から出ている。
--バリエーション--
● 高断熱複層ガラス
室内側のガラスの中間空気層面に特殊金属膜をコーティング(Low-Eガラス)し、高い断熱性能をもたせたガラス。日射熱や暖房で暖められた室内の熱の再放射をコーティング面が反射し、外へ逃げる熱を軽減する。真冬でも太陽の暖かさを取り入れるので室内が暖かくなる。夜には、暖房から出る暖かさを外に逃がさず室内に反射するので室内が暖かく、暖房効率を高める効果がある。
● 高遮熱高断熱複層ガラス
室外側のガラスの中間空気層面に特殊金属膜をコーティング(Low-Eガラス)し、高い遮熱・断熱性能をもたせたガラス。室外からの日射をカットし、冬は高い断熱効果を持つ。
● アタッチメント付複層ガラス
既存の住宅用単板ガラス用サッシに装着することで、複層ガラスにすることができる。
 

電磁波遮蔽ガラス

中間膜と共にシールドメッシュを挟み合わせガラスとした製品やガラス表面に透明導電膜を施したガラス2枚に中間空気層を設け複層ガラスとした製品などがある。
   

防音合わせガラス

● 防音合わせガラス
2枚の板ガラスの間に防音特殊フィルムを挟んだ合わせガラス。コインシデンス効果による遮音性能の落ち込みを抑え、音域全体に高度な遮音性能を発揮する。
● 防音・断熱複層ガラス
2枚のガラスの間に防音性能を施した複層ガラス   

防弾ガラス

何層もの合わせガラスで、ポリカーボネートなどの樹脂を貼り合わせるものもある 。     
   

調光ガラス

2枚のガラスの間の中間膜に液晶シートを挟み、電気のON・OFFでで透明ガラスを不透明ガラスに切り替えることができる。
   

防火ガラス

● 網入りガラス
一般的なガラスは高熱で割れてしまい、ガラスの脱落により火炎の侵入を阻止することができない。ガラスに網を入れることで火災時にガラスが破損しても、金属の網がガラスの落下を防ぎ、割れたガラスに隙間ができないため火炎の侵入を抑えることができる。
● 低膨張防火ガラス
網なし。熱処理により、普通のフロートガラスの2倍程度の強度を持つ。
● 耐火・遮熱積層ガラス
板ガラスとケイ酸ソーダ系樹脂を交互に積層し、火災時にケイ酸ソーダ樹脂が発泡して放射熱を遮断、反対側の温度上昇を防ぐ。
● 耐熱強化ガラス
高強度の強化ガラス     
   

 

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